ヘルス&メンタル
2024年4月4日

疲れが取れないのは「脳疲労」が原因かも。専門家に聞いた、脳の疲れを回復させる方法 (4/4)

「スクワットは前頭前野を活性化させるのでおすすめです。ちょっと疲れたときや脳疲労を疑ったとき、数分間だけでも効果的です」(澤⼝先生)

筋トレの王道・スクワット。やはり最強メニューです。筋肉のみならず、脳にもよい影響を与えるとは!

「宇宙飛行士は地球に帰還した後、脳機能が下がってしまいます。なぜかというと、重力に逆らう運動をしないから。宇宙船できちんと運動はしていますが、重力がないので重力に逆らう運動はできません。自重運動で足の筋肉をきちんと動かさないと、脳によい物質がいかなくなります」(澤⼝先生)

緑豊かな場所でスクワット。脳にも健康にも最高です。

脳疲労を予防するために重要なこと

脳疲労の解消方法はわかったものの、できれば脳を疲れさせないようにしたいですよね。最後に、脳疲労を予防するコツについて伺いました。

「年齢次第ではありますが、前頭前野系の機能を日頃から高めるようにしましょう。先ほど挙げた有酸素運動やスクワット、好きな香りや音楽、魚や緑茶を摂取するなどですね。笑うのもおすすめです。日頃から笑うようにする、笑顔を作るだけでもよいです。幸せな人と一緒にいると幸せな気持ちになりますから。SNSでは、明るい人やポジティブな人とつながるなどもよいですね」(澤⼝先生)

ネット社会で大きな問題となっている誹謗中傷ですが、脳にもよくありません。つらいとき無理にポジティブになる必要はないかと思いますが、ネガティブなものに囲まれているよりは、明るく楽しいもので周りを満たしたほうがいいのは確かです。

「あとは、楽観的に考えることですね。寝る前にいいことを考えたり。いい夢を見るためにはいいことをイメージしましょう。『無』になるとかえって疲れるという研究もあるのでそこは注意が必要です。たまに瞑想の方法を専門家から学ぶのはよいと思います」(澤⼝先生)

脳疲労が起きやすい現代社会ですが、今回紹介した方法をとり入れて、脳疲労社会を乗り切っていきたいものです。

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<Text:編集部>

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