【医師監修】筋肉痛が1週間以上治らない…なぜ?それ“悪い筋肉痛”かも (2/2)
- 1週間以上痛みが続く
- いつもの筋肉痛とは違う痛みがある
- 痛みが強すぎて、日常生活に支障が出ている
- 内出血を伴った痛みがある
- 痛みがある部分の、筋肉が凹んでいる
という場合、よくない筋肉痛であることが多いです。整形外科の受診をおすすめします。
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筋肉痛はどれくらい続く?
筋肉痛の痛みは、1週間ほど続くことが多いです。そのため、筋肉痛が1週間前後つづく場合、心配しすぎる必要はないでしょう。
個人差はありますが、痛みの経過としては以下の通りです。
- 痛み出してから、2〜3日後で痛みが最も強くなる
- 4日後ぐらいから、一気に痛みが取れ始める
- 7日後ぐらいには、痛みが消え
しかし、1週間以上つづく場合は、注意が必要なこともあります。
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筋肉痛を早く治す方法
休息する
筋肉痛が起きているということは、筋肉が疲労しているということです。そのため、痛みがある部位に負担をかけるのは避けて、その部位を休めてあげましょう。
痛みがあるのに無理をして酷使すると、筋肉や関節に慢性的なダメージが加わり、痛みや炎症が悪化する可能性があるので注意してください。
アイシング
運動や筋トレなどで熱を持った筋肉に対しては、アイシングすることで炎症を抑え、痛みを軽減できると考えられます。
しかし、筋肉痛が出たからといって1〜2日後にアイシングしても効果はあまり期待できません。アイシングは、炎症が起こる前の運動直後に行うのがベストです。
ストレッチ
ストレッチして筋肉の緊張を和らげることで、痛みを抑えられる可能性があります。運動直後はゆっくりと伸ばして行う静的ストレッチ(スタティックストレッチ)を行いましょう。
ただし、無理なストレッチや運動は、痛みを悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
静的ストレッチ(スタティックストレッチ)とは
静的ストレッチ(スタティックストレッチ)とは、同じ姿勢をキープし、じっくり筋肉を伸ばすストレッチ方法です。
入浴して体を温める
筋肉痛の時は、40度程度お湯に浸かり、体を温めましょう。
入浴して体を温めることで、血行が良くなり、筋肉に酸素や栄養素が効率的に供給されます。その結果、筋肉痛の解消に役立つでしょう。
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この記事を監修した人
なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニック
院長 樋口 直彦 先生
帝京大学医学部卒業後、いくつかの病院で勤務し、院長を経験後、2021年1月に医療法人藍整会 なか整形外科の理事長に就任。バレーボールVリーグ「サントリーサンバーズ」のチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。
※本記事はMELOSで公開された記事『“筋肉痛が治らない”原因は…老化?栄養不足?早く治す方法&予防方法』を再編集したものです。
<Edit:編集部>